一緒に人生を生きる
一緒に生きる決意
- 基本的スタンス
- 線を引く
- イネイブラーの行動をしない
ギャンブル依存症の基本理解
子供のことを最優先に考える
パートナーがギャンブル依存症で、一緒に回復を目指す場合、子供がいるならば、その選択が本当に子供のためになるのかをよく考えてみてください。子供のために別れたくないという気持ちは、父親と子供が離れ離れになることを恐れてのものかもしれません。しかし、ギャンブラーの父親と子供が同じ家で暮らすことのデメリットを考えると、その不安は相対的に小さいものかもしれません。自分が別れられない理由を、子供のせいにしていないか、もう一度自分自身に問い直す必要があります。結局、子供を守れるのはあなた自身なのです。
お金の管理をきちんとする
ギャンブル依存症の家族と生活する中で、金銭面の問題に直面することは避けられません。たとえば、家に置いてあるお金が盗まれる恐れもありますし、夫婦共通の口座の管理を完全に任せきりにしてしまうと、予期せぬ出費や不正利用のリスクが高まります。ギャンブル依存は本人の意志では抗えない病気であるため、財産をしっかりと管理し、ギャンブル資金に流用されないようにすることが、適切なサポートと言えるでしょう。
いつでも別れられる状態にしておく
いつでも離婚できる状態を維持することは非常に重要です。パートナーに対しては緊張感を与え、自分自身にはいつでも苦しみを終わらせられるという安心感をもたらします。また、必要に応じて別居という選択肢も検討しましょう。最も問題なのは、同じ状況をいつまでも繰り返し、時間だけを無駄にすることです。
自責思考にシフトする
積極的に自責思考にシフトすることは、自己成長と問題解決に大きく寄与します。ギャンブルに限らず、自責思考は自分の行動や判断を見直すきっかけとなり、問題解決の停滞を防ぎ、前向きな変化を促す助けとなります。自分の過ちや選択を認識することで、問題の根本原因に気づき、より効果的な解決策を見出すことができるでしょう。
線を引く
限界の線を決めておく
ギャンブル依存症は病気ですが、その回復への道のりは非常に長く、場合によっては完全な回復が得られないこともあります。最悪の場合、あなた自身の人生や家族の将来に大きな影響を及ぼす可能性があるのです。家族と共にこの病気と闘う決意は称賛に値しますが、自分自身の幸福や人生を犠牲にしてまでサポートすることは避けるべきです。たとえば、どれだけの裏切りを容認するかといった基準を明確に設定し、自分のサポートの限界をあらかじめ決めておくことが重要です。こうした自己防衛の姿勢を保たなければ、知らず知らずのうちに共依存に陥り、結果としてギャンブル依存症がさらに悪化するリスクが高まる可能性があります。
サポートする範囲を明確にする
サポートの内容は、明確に定める必要があります。たとえば、どれだけギャンブルで作った借金があっても、金銭的なサポートは一切行わないことが基本です。借金の返済はあくまで本人の責任であり、家計への影響を最小限に抑えるべきです。まずは、あなた自身の生活の安定を確保することが最優先です。金銭的なサポートに手を出すと、あなた自身の人生が危険にさらされるだけでなく、ギャンブル依存症の回復に逆効果となる可能性があります。特に、借金の肩代わりは、再び依存症者に借金をしてギャンブルする機会を与えてしまうため、絶対に避けるべきです。サポートは、あなたの生活の安定が確保された上で、依存症者の回復につながるかどうかを基準に判断し、その範囲を明確に設定することが重要です。
金銭面の線引き
家計のお金は、ギャンブル依存の問題から明確に区分して管理すべきです。たとえば、返済に苦しんでいる状況でも、返済は回復のために必要な措置と捉え、利息がもったいないと考えるべきではありません。ギャンブルの問題が解決し、今後一切問題が起こらない保証はないため、利息を節約できたとしても、はるかに大きな金銭的損失を招くリスクがあることを理解しましょう。
また、家計の管理については、求められない限り無理に行わないほうがよい場合があります。自分が望まない金銭管理を強いられると、ストレスが溜まり、隠れて借金を重ねたり、怒りの矛先が自分に向かう可能性もあります。しかし、もしパートナーの金銭管理を行う理由が、他でもなくあなた自身の生活を守るためであれば、適切な管理は必要です。
このように、サポートの内容は「誰のために」「どの目的で」行うか、またパートナーの性格や状況など、さまざまな要因を考慮して自分なりにカスタマイズする必要があります。
イネイブラーにならない
借金の肩代わりをしない
なんども言いますが、肩代わりはギャンブル依存症に対する行動としてはタブーです。
不十分な金銭管理
ギャンブル依存が明らかになった場合、パートナーの金銭管理を行うことが必要になることがあります。ギャンブラーは、手元に十分なお金があるとそのすべてをギャンブルに費やしてしまう傾向があるため、依存症本人の手に届かない場所で資金を管理することが重要です。依存症本人が真剣に回復を目指すのであれば、金銭に起因する衝動を抑えるために厳格な金銭管理を実施し、ギャンブルの誘惑から守ることで回復を支援することが可能です。
ギャンブルを許容しない
ときには、依存症に苦しみながらもストレス解消を理由に「少しだけギャンブルをさせてほしい」と求められることがあるかもしれません。こうした要求に応じてしまうと、結果的にギャンブル依存が深刻化する恐れがあります。少しでもギャンブルを許すことは、本人の回復の妨げとなるため、断固として許さない姿勢が必要です。
過剰な介入
パートナーの回復を支援しようとするあまり、過度に介入してしまうことがあります。サポートは必要ですが、本来本人が果たすべき責任を肩代わりすると、回復の妨げになる恐れがあります。たとえば、ギャンブルに関する対策で何か申請が必要な場合は、必ず本人に手続きをさせることで、問題の当事者が自らの責任を自覚し、回復に向けた意識を高めることができるのです。