家族が依存症かも‥
あなたは悪くない。だけど
- ギャンブル依存症の基本理解
- 家族がギャンブルをやめられなくなったら
- 自分を大切にする
ギャンブル依存症の基本理解
ギャンブル依存症とは
ギャンブル依存症とは、「ギャンブルをやめたいと思ってもやめられない状態」を指します。これは単なる「ギャンブル好き」とは異なり、脳内の神経伝達物質の異常により、衝動を制御できなくなる精神疾患です。
たとえあなたのパートナーがギャンブルをやめられず悩んでいたとしても、それは意志の弱さではなく、脳の機能に異常が生じている可能性があるのです。依存症の本質を理解することで、家族が直面する問題を正しく把握し、適切な対処ができるようになります。
ギャンブル依存症の特徴
ギャンブル依存症の特徴の一つに、「嘘をつく」が挙げられます。依存症の人は、ギャンブルをするためにしばしば嘘をつき、資金が不足すると借金を重ねるために虚偽の説明をします。たとえば、ギャンブル目的で家族に嘘をついてパチンコに出かけ、借金はないと主張するケースが見られます。その結果、パートナーや家族は気づかぬうちに莫大な借金を抱えているケースも少なくなく、大切な家族なのに金銭的な理由から別々の人生を歩む選択を迫られる可能性も現実的にありえます。
ギャンブル依存のサインと兆候
帰りが遅くなる。休日よく出かける。
パチンコなどの場合、平日は店舗に行くため帰宅が遅くなり、休日は家を出る機会が増えます。また、パートナーが実家に帰省している際に、一緒に帰ろうとせず、ひとりになりたがる場合も注意が必要です。
電話しても繋がらない
パチンコ店にいる場合、基本的に電話に出ません。理由は単に邪魔されたくない場合や、パチンコに行っていることを隠したい場合など、様々です。後になって理由を尋ねても、用意された言い訳に騙される可能性があります。依存症になると、ギャンブルのための嘘が上手くなるのです。
はぐらかす
パートナーが隠れてギャンブルや借金の実態を問い詰められたとき、はぐらかしや適当な嘘で切り返す場合があります。これは単に保身のためだけでなく、パートナーを心配させたくない、または時間が経てば状況が改善するという思いから来るものかもしれません。しかし、この対応が依存症をさらに深刻にし、金銭的な負債を増大させる可能性もあります。
マイホームに積極的ではない
家族が増え、夢のマイホームを建てようとする際に、パートナーが話をそらしたり消極的であれば、住宅ローンが通らない事情(借金がある等)を隠している可能性があります。これは依存症の兆候として疑うべきサインです。
クレジットカードを持っていない。
借金返済が滞り、信用情報に影響が出ている場合、新たな借入やクレジットカードの発行ができなくなります。現金のみでの管理を強いられている場合は、理由を確認する必要があります。
言い訳をする。人のせいにする。
隠れてギャンブルしている事実が明らかになった際、職場のストレスなどを理由にギャンブルを正当化し、負けた原因を他人や外部の要因に転嫁することがあります。これも依存症が深刻化している兆候です。
給与明細や通帳を見せたがらない
お小遣い制を導入していたり、夫婦共有の口座であっても、給与明細や通帳を見せたがらない場合、知らない間に資金が別の口座へ移されている可能性があります。給料が予想より少ないと感じた場合も、依存症の兆候かもしれません。
朝、ベッドで一人で泣いている
朝起きたときに一人で泣いていることがある場合、借金や将来への不安、夫婦関係の破綻を危惧している可能性があります。優しく問いかけると、初めははぐらかしながらも、やがて本音を打ち明けることがあるかもしれません。
家族がギャンブルをやめられなくなったら
依存症に対する知識を学ぶ
ギャンブル依存症は、単なる意志の弱さではなく、脳の機能変化により無意識にギャンブルに走ってしまう病気です。そのため、単に「やめろ」と命じるだけでは解決しません。病気として正しく理解しなければ、なぜギャンブルをやめられないのかが見えてこず、適切な対応も困難になります。まずは、依存症に対する正しい知識と理解を深めることが重要です。
専門家の意見を聞く
ギャンブル依存症は、専門家の支援が不可欠な病気です。医療機関やカウンセリング、依存症回復支援グループ(GAなど)の活用により、専門的なサポートを受けることが重要です。家族だけで問題を抱え込まず、専門家に相談することで、より適切な対応が可能になります。周囲の意見を無視して自己流で解決しようとすると、依存症が悪化する恐れがあり、また回復が見えず精神的に追い詰められる可能性もあります。積極的に専門家の助言を取り入れ、問題に向き合いましょう。
どうするかきめる
家族がギャンブルから抜け出せず苦しむ場合、その影響は周囲にも波及します。根本の問題はギャンブルにありますが、ギャンブル依存症は完治が難しい病気であり、何度も裏切られる可能性があります。一度苦しみから解放されたかと思っても、実際には問題が表面化していないだけで、場合によっては借金がさらに膨らんでいるケースも考えられます。回復には長い年月が必要で、完全な治癒は困難です。したがって、たとえ病気であったとしても、あなた自身の人生を家族の回復に犠牲にする必要はありません。やがて、共に回復を目指して歩むか、各々の幸せを追求して別々の人生を歩むか、決断しなければならない時が訪れるでしょう。決断を先延ばしにして同居し続けると、人生の晩年に「こんな人生ではなかった」と後悔する可能性もあります。覚悟を決め、共に回復を目指すか、自分の幸せを追求して別々の道を選ぶか、しっかりと向き合うことが重要です。
自分を大切にする
自分をちゃんとケアする
家族にギャンブル依存症があると、精神的な負担が非常に大きくなり、心身ともに疲弊してしまうことがよくあります。ギャンブル依存症は、まだ病気としての認知が十分に進んでいないため、周囲に相談すること自体が難しい状況にあります。しかし、精神の安定を図るためには、感情を吐き出し、ストレスを軽減する取り組みが不可欠です。依存症は、一生向き合わなければならない病気であり、長期にわたって苦しむ可能性があるため、自分自身の精神的ケアをしっかり行うことで、家族のギャンブル依存に適切に対処することができます。
線引きする
ギャンブル依存症が深刻化すると、家族の財産や安全が脅かされる可能性があります。そのため、適切な境界線を設定することが不可欠です。特に、お金に関する問題は、ギャンブル依存の問題とは切り離して考えるべきです。すなわち、ギャンブル依存症の患者を回復へ向かわせるサポートは行いつつも、お金の問題に対しては原則として関与しないことが重要です。これは自分自身を守るためであると同時に、患者が自立して回復に向かう一助となります。また、何が許容範囲で何が許容できないかを明確にすることで、ギャンブル依存症に巻き込まれ、結果として自分の人生が台無しになるリスクを防ぐことができます。